亀岩の洞窟と濃溝の滝 |神秘的で絶景な千葉の必見観光スポット

亀岩の洞窟は、約350年前、江戸時代に田んぼの灌漑のために造られました。千葉県君津市の清水渓流広場内にある洞窟で、洞窟内の岩が亀に似ていることから名付けられました。古来より亀は縁起の良い動物とされてきました。この亀の形をした岩は「肩車亀」「母亀」「金亀」などと呼ばれており、通常の水位でも見ることができます。

ホタルや紅葉、滝など四季折々の魅力を楽しめる亀岩の洞窟・濃溝の滝には、日本全国からだけでなく、連日多くの海外からの観光客が訪れます。この絶景スポットのさまざまな楽しみ方をご紹介します。

「濃溝の滝」と「亀岩の洞窟」の違いは何ですか？

「亀岩の洞窟」は「濃溝の滝」という名前でご存知の方も多いかもしれません。正式には「濃溝の滝」とは亀岩の洞窟内にある滝のことを指します。まるでジブリ映画の世界のような景色であるとSNSでその名が話題となり、「亀岩の洞窟」を「濃溝の滝」と呼ぶ人が増えています。

君津市のホームページでは、洞窟内を流れる滝を「濃溝の滝・亀岩の洞窟」と紹介しています。

写真撮影に最適な時期

亀岩の洞窟は、太陽光が水面に反射してハート型を描くことで有名です。この幻想的な光景を写真に収めようと多くの観光客が訪れます。ただし、この景色は毎日見られるわけではありません。

タイミングと季節が重要です。ハート型の光は、3月の春分と9月の秋分近くの午前6時30分から7時30分頃に現れると言われています。日の出に依存するため、晴れた日にしか見ることができません。特に9月は紅葉シーズンの始まりでもあるため、週末は朝早くから大変混雑することがあります。

朝日が差し込む光景は本当に素晴らしく、一度は見ておきたいものです。この期間中に訪問を計画して、その様子を実際に目撃してみてください。

Shimizu Keiryu Plaza

清水渓流広場には木道が整備されており、ゆっくりと散策するのに最適です。亀岩の洞窟を訪れた後は、清水渓流広場を通って駐車場に戻ることができます。

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初夏にはホタルが出現

清水渓流プラザの清流はホタルの名所として知られています。ホタルの種類はたくさんありますが、亀岩の洞窟ではゲンジボタルとヘイケボタルが見られます。ゲンジボタルは5月下旬～6月下旬、ヘイケボタルは6月中旬～8月下旬に多く見られます。

一般的にホタルは曇りの日、風の少ない日、空気が湿気の多いときに活発に活動するといわれています。これらの条件を考慮して訪問を計画すると、それらに出会える可能性が高まります。

南房総エリアでは夏にホタルが見られますが、亀岩の洞窟は千葉県内でも有数のホタルの生息数で知られています。ホタルの温かい光で日頃の疲れを癒してみてはいかがでしょうか。

「濃溝の滝」とハート型の水盤がある「幸福の鐘」

先ほども述べたように、濃溝の滝は朝日が池に反射してハート型を描くことで有名です。恋愛成就の名所としても知られています。駐車場から自然に囲まれた遊歩道沿いにある「幸福の鐘」は、「この幸運の鐘の音が亀岩の向こうから幸運と長寿をもたらしてくれるように」という願いを込めて命名されました。

幸福の鐘を鳴らすと恋愛の願いが叶うと言われています。また、願い事を書くことができるハート型の絵馬もあります。

亀岩の洞窟や清水渓流広場にはハートモチーフも多く、恋愛祈願だけでなくカップルでの参拝にも最適です。また、亀は長寿の象徴であることから、幸福の鐘を鳴らすと健康と長寿がもたらされると信じられています。

亀岩の洞窟と濃溝の滝へのアクセス

【車でお越しの場合】

駐車場は3か所（第1、第2、第3）あり、どの駐車場も無料です。車の場合は、館山自動車道「君津IC」または圏央道「木更津東IC」からアクセスできます。君津ICからは約25km（約30分）です。ハートの映り込みや紅葉、ホタルの見頃などのハイシーズンは混雑し、臨時駐車場が設置される場合があります。

【電車でお越しの場合】

【バスでお越しの場合】

東京駅からは高速バス「アクシー号」、千葉駅からは高速バス「カビナ号」が運行しています。どちらも「君津ふるさと物産館」に停車します。バス停から君津市デマンドタクシー「きみぴょん号」で約5分。

◎濃溝温泉「千寿の湯」でゆっくり休憩

亀岩の洞窟を散策した後は、駐車場に隣接する濃溝温泉「千寿の湯」でゆっくりしてみてはいかがでしょうか。清水渓流プラザの入り口にある源泉かけ流しの天然温泉です。泉質は肌に良い炭酸水素塩泉で、肌悩みの方に特におすすめです。

温泉からは笹川渓谷の景色を眺めることができます。秋は紅葉が素晴らしく、夜はライトアップされ昼間とはまた違った雰囲気を醸し出します。素晴らしい景色を眺めながら、日常から離れてゆったりとしたひとときをお過ごしください。館内にはリラクゼーションルームやお食事処もあり、旅の疲れを癒すのに最適です。

※2024年2月現在の情報です。