16世紀初頭にムガル帝国の統治者バーブルによって造られたこの遺跡は、彼の墓所として利用されている。庭園カブールで最も美しい場所。11ヘクタールの広さを誇り、市内最大の公共緑地でもある。戦争中に廃墟となったこの庭園は、アガ・カーン文化トラスト(AKTC)によって見事に修復された。庭園は古典的なチャルバーグ(四つの庭園)様式で作られており、中央の水路によって4等分された高台が連なっている。この庭園は歴代のムガル帝国の支配者によって娯楽の場として使われたが、王朝がカブールの支配権を失った後には荒廃してしまった。20世紀初頭にアブドゥル・ラーマン・カーンが敷地の多くを修復した。1930年代には一般の立ち入りが許可されたが、内戦中にカブールを席巻した無政府状態の中で庭園は荒廃し、多くの木が薪用に伐採された。庭園は高い壁に囲まれており、地元コミュニティによって再建された。 訪問者を出迎えるのは、伝統的な大型キャラバンサライです。このキャラバンサライはビジターセンターとしてオープンする予定で、修復に先立つ考古学的発掘調査で発掘された多くの遺物を展示しています。近代的ではありますが、1640 年代に貧しい人々の避難所として建てられた同じ設計の古い建物の跡地に建っています。キャラバンサライからは、白い大理石の水路に沿ってテラスがすぐに目に入ります。敷地の両側には、草本植物の花壇と苗木が深く植えられています。植え替え対象として選ばれた多くの樹種は、クルミ、サクラ、マルメロ、桑、アプリコットの木など、バーブルナーマで具体的に言及されています。庭園の中央には、アブドゥル ラーマン カーンが建てたパビリオンがあり、修復計画に関する一連の案内板があります。その上には、タージ マハルを建設したシャー ジャハーンが 1647 年に建てた繊細な白い大理石のモスクがあります。 規模ははるかに小さいが、石のきれいな彫刻に様式の類似性が明らかである。最上階のテラスから庭園全体を見渡すと、シンプルな囲いの中にバブールの墓がある。バブールは空の下に埋葬されることを望んだため、墓は覆いがなく、シンプルな大理石のスクリーンで囲まれている。墓石には、「天国の庭に安らぎを感じている、神に許された天使の王の光の庭」のために建てられたと書かれている。敷地が奇跡に近いほどに復活したことを考えると、この詩的な感情に同意するのは簡単だ。