シルバーパゴダ

王宮の敷地内には、ワット プレア ケオ (エメラルド仏寺院) としても知られる豪華な寺院があります。シルバー パゴダは、床が 5 トンの輝く銀で覆われていることからその名が付けられています。入り口付近で 5,000 枚のタイルの一部をこっそりと覗くことができますが、大部分は保護のために覆われています。内部には、貴金属で作られた豪華な仏像が並んでいます。

シルバー パゴダに続く階段はイタリア産大理石でできています。銀色の床に匹敵するのは、バカラ クリスタルの素晴らしい彫刻であるエメラルド仏で、金メッキの印象的な台座の上に鎮座しています。この豪華な組み合わせにさらに加わっているのが、実物大の純金の仏像で、2,086 個のダイヤモンドで飾られており、最大のものは 25 カラットあります。1906 年から 1907 年にかけて宮殿の工房で制作されたこの金の仏像の重さは 90 kg です。その正面のフォーマイカ ケースには、スリランカから運ばれた仏陀の遺骨が収められた銀と金のミニチュア仏塔があります。左側には 80 kg のブロンズ仏像、右側には銀の仏像があります。右端には、純金の像が仏陀の物語を語っています。

この仏塔はもともと、バンコクのワット・プラケオにインスピレーションを受けたと思われるノロドム王の統治時代の 1892 年に木造で建てられ、1962 年に再建されました。クメール ルージュは、カンボジアの文化的豊かさの保護に対する関心を外の世界に示すために、この仏塔を保存しました。ベトナム侵攻後の混乱で仏塔の半分以上が失われたり、盗まれたり、破壊されたりしましたが、残っているものは壮観です。ここは、クメール文明の輝きと豊かさの一部を体現した宝石をちりばめた品々を今でも見ることができるカンボジアの数少ない場所の 1 つです。

パゴダの壁には、古典舞踊で使われる精巧な仮面や数十体の金の仏像など、クメールの素晴らしい職人技が光る品々が並んでいます。外国の国家元首からカンボジアの君主に贈られた貴重な贈り物の数々も、多様で華やかなクメール美術の横に並べると、むしろ活気が失われているように見えます。(シルバーパゴダ内では写真撮影は禁止されていますのでご注意ください。)