吊り下げ教会

シャリア マル ギルギス (地下鉄と並行する主要道路) にあるコプト博物館のすぐ南には、コプト語とアラビア語で刻まれた石造りのファサードがあり、9 世紀 (7 世紀という説もある) に建てられた吊り教会の入り口となっています。この教会の名前の由来は、ローマ時代のバビロンの水門の上に吊り下げられているからです。3 つの樽型ヴォールトと木製の屋根の側廊を持つ教会の内部は、キリストと使徒を表す 13 本の優美な柱の上に置かれた、ひっくり返った箱舟のようです。

急な階段を上ると、19 世紀のファサードがあり、その上には 2 つの鐘楼があります。小さな中庭では、商人が録音した典礼やコプト教皇シェヌーダ 3 世のビデオを販売しています。内部はモスクによく似ています。祭壇を隠す黒檀と象牙の象嵌細工の衝立には、イスラムの模様と同じく複雑な幾何学模様が描かれていますが、そこに施された小さな十字架によってのみイスラムの模様と区別できます。柱の 1 本は他の柱よりも暗くなっています。これはユダを表していると考えられています。

教会には 110 のイコンがあり、その中には聖ジョージの生涯と拷問、洗礼者聖ヨハネの生涯を描いたシリーズや、コプトの「モナリザ」として知られる聖母マリアの非常に神聖な絵画があります。洗礼堂の右側には、床から切り取られたパネルがあり、その下にある水門が露出しています。教会は現在も使用されており、聖人の遺物のコレクションとマリアのイコンに祈りを捧げに来る観光客や教区民で同様に混雑しています。