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レッチェ
プーリア州が映画だとしたら、レッチェが主役に抜擢されるだろう。17世紀の建築家たちが残したバロック様式の建物が豊富なこの街は、他の南イタリアの大都市にはない完全性と均質性を備えている。実際、レッチェの建築は非常に特徴的なので、バロック様式のレッチェという独自の呼び名が付けられている。これは、ガーゴイル、アスパラガスの柱、跳ね回るグレムリンでいっぱいの、表現力豊かで非常に装飾的なジャンルの具現化である。うっとりした18世紀の旅行者トーマス・アッシュは、レッチェを「イタリアで最も美しい街」と考えたが、それほど感銘を受けなかったマルケゼ・グリマルディは、サンタ・クローチェ聖堂のファサードは、狂人が悪夢を見ているように思えたと語った。
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