ジェズ教会

対抗宗教改革建築の堂々とした例であるローマで最も重要なイエズス会教会は、バロック芸術の素晴らしい宝庫です。主な作品には、ジョヴァンニ・バッティスタ・ガウッリ (別名イル・バチッチャ) による渦巻く丸天井のフレスコ画や、1540 年にイエズス会を設立したスペインの軍人で聖人であるイグナティウス・ロヨラのアンドレア・デル・ポッツォによる豪華な墓があります。聖イグナティウスは 1544 年から 1556 年に亡くなるまでこの教会に住んでいました。教会の右側にある彼の私室を訪れることができます。

1584年に奉献されたこの教会は、ジャコモ・デッラ・ポルタによる印象的なファサードを擁し、多くの模倣がされています。しかし、石積みよりも、この教会の本当の魅力は豪華な内装です。クーポラのフレスコ画とスタッコの装飾は、催眠術のような絵も描いたイル・バッチャによってデザインされました。天井のフレスコ画イエスの御名の勝利(イエスの名の勝利)。

北側の翼廊には、サンティニャツィオ礼拝堂イグナティウス・ロヨラの墓がある。バロックの巨匠アンドレア・ポッツォが設計した祭壇墓は、大理石と青銅でできた豪華な造りで、柱にはラピスラズリがちりばめられ、その上には三位一体を表すラピスラズリの球体が置かれている。両側には、イエズス会の精神を端的に表す彫刻が並んでいる。左側には、偶像崇拝を克服する信仰(信仰は偶像崇拝を打ち破る)そして右側には、異端を撲滅する宗教(宗教は異端を鞭打つ)。

もう一つの像が、主祭壇画の後ろの壁龕に隠されています。この像は、毎日午後 5 時 30 分に「バロック マシン」と呼ばれる装置が作動して、祭壇画が滑り落ち、聖イグナチオの像が現れると現れます。