階段を下りると、丘の中腹の優美な広場に写真映えする淡い石造りのスポレート大聖堂があります。もともとは 12 世紀にロマネスク様式で建てられましたが、その後、15 世紀後半にルネッサンス様式の柱廊が追加されるなど、さまざまな改修が行われました。17 世紀のバロック様式に改装された内部は、コスマティ大理石の床とピントゥリッキオのフレスコ画が特徴で、ドーム型の後陣にはフィリッポ リッピと弟子たちのフレスコ画があります。この虹色のデザインは、聖母マリアの生涯の物語を描いています。
リッピはフレスコ画を完成させる前に亡くなり、ロレンツォ・デ・メディチはフィレンツェからスポレートへ旅し、リッピの息子フィリッピーノにこの芸術家のための霊廟を建てるよう命じました。現在、この霊廟は右翼廊に立っています。