このシンプルな日干しレンガ造りの教会は比較的小さいですが、バロック様式の金箔を施した主祭壇には驚かされるばかりです。一本の木の幹から作られた精巧に彫刻された説教壇は、アメリカ大陸の植民地時代の木彫りの最も優れた例と言われています。
伝説によれば、この彫刻の作者は、致命的な病気から奇跡的に回復し、その後この教会の説教壇を彫刻することに人生を捧げた先住民の男性だと言われています。彫刻の最上部には彼の頭蓋骨が埋め込まれていると言われています。実際には、頭蓋骨も木彫り職人も、その正体については誰も確信を持っていません。