アルファマ、カステロ、グラサ
これが、あなたが夢に見たリスボンです。丘の斜面に建つムーア風の城、空高くに伸びる展望台へと続く曲がりくねった石畳の路地、そしてフレスコ画家の色彩豊かなパレットに描かれた洗濯物が干してある家々。街のこの一角では、生活が路上で繰り広げられています。ファドは昔と変わらず盛り上がり、家族経営のビストロではランチタイムにグリル料理が調理され、近所の雰囲気が魅力的に控えめに保たれていますが、苦労も伴います。リスボンの観光ブームはアルファマの性格を変えつつあり、ここでは本物らしさが危険にさらされています。