1744年から1796年にかけてエリザベート皇后とエカチェリーナ2世の統治下で建設されたツァールスコエ・セローの目玉は、ラストレッリ設計でピョートル大帝の2番目の妻にちなんで名付けられた広大なバロック様式のエカチェリーナ宮殿です。宮殿は正午から午後2時、午後4時から午後4時45分までしか個人で訪れることができません。それ以外は、予約したツアーグループ専用です。それだけ人気があるのです。オーディオガイドは各部屋の詳細な説明があるので、ぜひ利用してください。
冬宮殿と同様に、エカチェリーナ2世はラストレッリが設計したオリジナルの内装の多くを古典様式に改築させました。宮殿の派手な外観と20余りの部屋のほとんどは美しく修復されました。ドイツ軍が残した破壊の様子を写した写真と比べてみてください。
内装は素晴らしく、グレートホール、アラベスクホール、バロック様式のキャバリアーズダイニングルーム、ホワイトステートダイニングルーム、クリムゾンとグリーンのピラスタールーム、ポートレートホール、そしてもちろん世界的に有名なアンバールーム後者で使用されたパネルはピョートル大帝に贈られたものでしたが、1743 年にエリザベス女王が装飾に使用しようと決めるまでは使用されず、その後、この壁面に巧妙に組み込まれました。ここに表示されているのは、第二次世界大戦中に消失し、破壊されたと考えられていたオリジナルのパネルを復元したものです。