ウォーターゲート コンプレックス

イタリア人建築家ルイジ・モレッティとワシントンDCを拠点とする造園家ボリス・ティムチェンコによって設計され、1963年から1971年にかけて建設されたこの5棟の曲線を描く川沿いの複合施設には、アパート、噴水、テラス、ブティック、最近改装されたウォーターゲート ホテルそして、ニクソン大統領の「配管工」が1972年にこの地の民主党全国委員会の本部に盗聴器を仕掛けていたことが発覚し、「ウォーターゲート事件」が政治スキャンダルの代名詞となったオフィスタワー。

ウォーターゲートは現在では建築の傑作として認められているが、1971年の開業当時は「ポトマック川のアンティパスト」と揶揄されていた。ワシントンDC初の大規模複合開発物件であったウォーターゲートは、スキャンダル後、住宅・商業施設としての輝きを失ったが、近年再び人気を集めている。