この風変わりな寺院は、3 世紀にペルシャで生まれ、7 世紀に中国に伝わったゾロアスター教、キリスト教、グノーシス主義の思想の要素を組み合わせた宗教であるマニ教に捧げられています。
現在見られる、よく修復された石造の建造物は、元朝(14世紀)に再建されたものです。この寺院で最も注目すべき遺物は、本堂にある「光の仏」と呼ばれる石の座像で、実はマニ教の創始者である預言者マニが仏教徒に変装した姿です。
宋代にはマニ教は非合法の宗教とみなされ、密教団体を装って活動しなければなりませんでした。この像をよく見ると、髪型(カールではなくストレート)、手振り、色の組み合わせが、他の仏像とは明らかに異なっていることに気がつくでしょう。
寺院は泉州から南に 19 km のところにあります。泉州の長距離バス停から安海 (Ānhǎi; 12 円) 行きのバスに乗り、運転手に草庵路口 (Cǎo'ān Lùkǒu) で降ろすように伝えます。その後、Grass Temple と書かれた英語の標識を探し、そこから 2 km の上り坂を歩きます。道路標識があまりないため、タクシーの利用をお勧めします。泉州からのタクシー料金は約 65 円です。