標高668メートルのスタヴロヴニ(文字通り「十字架の山」)の頂上に位置するこの修道院は、島で最も古い修道院として崇められており、西暦327年にコンスタンティヌス大帝の母である聖ヘレナがエルサレムから帰還した際に持ち帰った聖十字架の一部が保管されていると言われています。今日、聖地から持ち帰ったこの断片は、教会内の華麗な高さ1.2メートルの純銀の十字架に保存されています。
皮肉なことに、現在では修道院の敷地は女性立ち入り禁止となっているため、聖ヘレナ自身も十字架を見ることはできませんでした。それでも、メサオリア (メサリヤ) 平原の遮るもののない景色を楽しめるこの場所は、訪れる価値があります。晴れた日には、東にファマグスタ、北西にトロードス山脈、ラルナカと塩湖の周囲、そして遠くは青い地中海まで見渡すことができます。
修道院の中に入ると、教会の入り口にある日当たりの良い中庭に座り、鐘楼を眺め、修道院生活について思いを巡らせることができます。男性訪問者が自由に多くのイコンやアーチ型の廊下を探索している間、女性旅行者は小さな礼拝堂で時間を過ごすことができます。オールセインツ教会修道院のすぐ外にあります。お土産や本屋では、聖書、賛美歌集、聖像など、さまざまな本が売られています。手作りの祈りのブレスレット(4ユーロ)もあり、素敵なお土産になります。
スタヴロヴーニは、生涯にわたる禁欲主義に身を捧げる数十人の修道士がいる、活動的な宗教コミュニティです。巡礼者や訪問者は歓迎され、要請があれば告解を受けることができますが、訪問時間内にのみ到着する必要があります。修道院内での写真撮影は禁止されているため、カメラは置いてきてください。熱心な巡礼者(男性)であれば、修道士から一晩寝て瞑想し、有機栽培の食材を使った食事を共にするよう招待されるかもしれません。
修道院はラルナカから17km、ニコシア・レメソス高速道路(A1)のそばにあります。