マドロン聖泉

サンザシの生垣に囲まれた泥道を下ったところにあるこの天然の泉は、古代から崇拝され、その水には魔法と治癒の力があると言われています。昔の人々はここに来て水浴をし、衣服の布切れ (クロティと呼ばれる) を残していきました。布切れが劣化するにつれて、病気も悪化すると言われていました。井戸の周りの木々は、今でも色とりどりの布切れやその他の供物で飾られています。

井戸の近くには 12 世紀の礼拝堂の遺跡があり、おそらくはもっと古い礼拝所の上に建てられたと思われます (井戸の名前はケルトの母性の女神、モドロンに由来すると考えられています)。礼拝堂の古い洗礼盤と祭壇が下草に半分埋もれているのがかろうじて見えます。