オリンピア考古学博物館

このすばらしい博物館には、隣接するオリンピア遺跡からの出土品が展示されています。遺跡と合わせて訪れると、古代遺跡の全体像がつかみやすくなります。博物館の展示は、先史時代からローマ時代まで、オリンピック聖域の過去を網羅しています。遺物には、ますます洗練されていく陶器、ゼウスとヘラへの奉納物、犠牲の釜の装飾品、ヘラ神殿の彫像などがあります。

メインホールには、最大の見どころであるゼウス神殿から再組み立てされたペディメントとメトープがドラマチックに展示されています。

発見された品々の質は素晴らしく、他の古代遺跡よりもはるかに多くの青銅製の工芸品が発見されています。陶器や青銅製の動物、大釜、彫像など、数多くの奉納品は素晴らしい職人技を示しており、また、さまざまな宝物庫の建物から残っているテラコッタの装飾は、ほとんどの建物がかなり鮮やかな色彩だったことを思い出させます。

ゼウス神殿の東側のペディメントにはペロプスとオイノマオスの戦車競争が描かれ、西側のペディメントにはペイリトオスの結婚披露宴でのケンタウロスとラピテースの戦いが描かれています (ケンタウロスは酔って女性を誘拐しようとしました。この物語は古代ギリシャの価値観と「蛮族」に対する勝利の寓話と見ることができます)。メトープにはヘラクレスの 12 の功業が描かれており、遺跡だけからどれがどれなのかを推測するのも楽しみの半分です。

もう一つの目玉は、専用の部屋にある、プラクシテレスが彫った、赤ん坊のディオニュソスを抱くヘルメスの雄大な 4 世紀のパリア大理石像です。パイオニオス (紀元前 420 年頃) による堂々としたニケ像も、また素晴らしいものです。

情報パネルはギリシャ語、英語、フランス語、ドイツ語で書かれています。