遺跡は広い範囲に広がっています。入り口の近くには堀、巨大な城壁、王宮の遺跡があります。さらに進むと、像の建造物、レンガ造りのダゴバ、僧侶の居住区があります。
左に分岐する道を進むと、やがて、菩提樹のある修復された仏歯寺(ダラダー・マーリガーワ)と、色鮮やかに塗られた寝釈迦仏の寺、そしてその背後に円形の堀に囲まれた魅力的な円形の宮殿(かつては複数階建てだったと思われる)の遺跡にたどり着きます。
この宮殿に誰が住んでいたのか、なぜ建てられたのかについては多くの伝説があります。伝説によると、この宮殿はパラクラマバーフ1世の娘を、彼女を欲しがる男性から遠ざけるためのものでした。彼女が男の子を産めば、その子がやがて王位を主張するだろうと予言されていたからです。また、王の妻たちを住まわせるために建てられたという伝説もあります。興味深いことに、かつては王の宮殿から堀の下を通って女王の宮殿に通じる秘密のトンネルがあったそうです。これらの物語はどれも魅力的ですが、歴史家たちはこの宮殿が建てられた理由を結論づけることができていません。