石垣島「桃林寺」日本最南端・八重山最古の寺院は元気のパワースポット
海や山など美しい自然に恵まれた石垣島には、パワースポットでありながら意外な観光スポットとしても機能する隠れた名所「東林寺」があります。東林寺について聞いたことがありますか?おそらく、答えはノーです。この記事では、東林寺の歴史や見どころ、若返りの御朱印やお守り、アクセス情報などを詳しくご紹介します。お寺にあまり行かないという方も、日本最南端の寺院「東林寺」と隣接する「権現堂」を訪れ、その豊かな歴史を紐解いてみてはいかがでしょうか。
日本最南端、八重山諸島最古の寺院「東林寺」
沖縄県石垣島の中心部にある東林寺は、日本最南端の八重山諸島最古の寺院です。創建400年以上の臨済宗妙心寺派の禅寺です。
それまで八重山諸島には神社や寺院がなかったため、江戸時代初期の1614年(慶長19年)、琉球王国第二尚王朝第7代尚寧王が薩摩藩の建議により東林寺を建立しました。
1771年(安永6年)の八重山地震による大津波で建物は倒壊しましたが、翌72年(安永5年)に再建され、戦乱や台風による被害により何度も修復・改修を繰り返し、現在に至っています。

石垣島にお寺というイメージはないかもしれませんが、石垣市内のアクセスの良い場所にあるので、ちょっとした観光のついでに立ち寄りやすいお寺です。赤瓦の屋根と琉球石灰岩の石垣が沖縄の風情を感じさせます。
東林寺は、仁王像(後述)の霊験あらたかな力と災難に強いことで、厄除け・開運のご利益が得られるパワースポットとしても知られています。重要文化財や沖縄県指定文化財など東林寺の見どころをご紹介します。
名称:桃林寺
Address: 285 Ishigaki, Ishigaki City, Okinawa
公式・関連サイトURL:https://www.okinawastory.jp/spot/30000066
1. 山門

東林寺の山門は、琉球赤瓦の屋根が特徴的で、沖縄独特の雰囲気を醸し出しています。
琉球赤瓦は、沖縄南部で採れる赤土にクチャを混ぜて焼き上げた沖縄の伝統的な瓦です。クチャは化粧品にも使われるなど、沖縄・石垣島の人たちにとってなじみ深い土です。このような土から作られた赤瓦は、割れにくく耐久性が高いという利点があります。
東林寺山門の屋根には創建当初から使われている琉球赤瓦です。山門の両側には、沖縄最古の木造彫刻である 2 体の印象的な仁王像が設置されています。
2. 復活の仁王像【沖縄県指定文化財】

山門の両側、縦格子の中に力強く二体の仁王像(金剛力士像)が建立されています。口を開いて怒りを表す阿形像と、口を閉じて怒りを秘めた吽形像は、東林寺を守護する守護神です。
この二体の仁王像は、同心(おがたま)の象嵌木で造られています。沖縄県内に現存する最古の木彫で、県の文化財に指定されています。
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縦格子越しに見ると、仁王像が傷んでいるのが分かります。痛々しい姿の理由は、1771年に起きた八重山地震による大津波だ。この2体の仁王像は建物の倒壊とともに津波に流された。
しかし、両像はその後、石垣島北西部の崎枝湾に打ち上げられた状態で発見された。東林寺には、奇跡の復活を遂げた仁王像から復活の力を授かろうと、多くの観光客が訪れます。
3. 権現堂[重要文化財]

隣には東林寺付属の権現堂もありますので、ぜひこちらもお立ち寄りください。権現堂は東林寺と同じ1614年に創建されました。周囲の石垣は東林寺と続き、併設された表門は沖縄建築特有の独特の技法で作られています。
権現堂も津波や戦争の被害を免れ、現在の姿に復元されています。戦災を免れた貴重な伝統的建造物として、1981年に国の重要文化財に指定されました。

拝殿は寄棟造り。拝殿の後ろに赤壁の社殿が見えます。

御神体は琉球最古といわれる銅鏡であり、木造仏像が安置されている。

社殿は三間社流造で建てられており、階段の両側の欄干には唐獅子が、両側の木戸には麒麟が描かれています。本土の建築様式とは異なる、沖縄独特の雰囲気を感じることができます。
名称:権現堂 / 文化庁国指定文化財データベース
公式サイト・関連サイトURL:
(拝殿) https://kunishei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/102/3658
(神社) https://kunishei.bunka.go.jp/heritage/detail/102/3657
4. 鐘楼

東林寺の本堂前には鐘があり、大晦日や年始には多くの参拝者が訪れます。赤い琉球瓦を使用した鐘楼からも沖縄の伝統と歴史を感じられます。
5.命を救う御朱印
御朱印は神社や寺院を参拝した証として授与されるもので、写経を納める際に押印されることが起源となっています。東林寺でも御朱印をいただくことができます。寺社によってデザインが異なるため、御朱印を集める人も増えています。
東林寺では、左手のトイレのすぐ横に、御朱印をいただける売店があります。 「復活」の力を授けてくれるとされる東林寺、日本最南端の寺院参拝の記念にいかがでしょうか。
6. 占い
石垣島には寺社が少ないため、東林寺には初詣に訪れる人がたくさんいます。
神社に初詣に行くときは、おみくじを思い浮かべますよね?東林寺は石垣島で唯一おみくじが当たるお寺です。東林寺のおみくじは、筒から棒が出てくるタイプではなく、賽銭箱にお金を入れて、箱の中からおみくじを引くタイプです。シンプルなおみくじですが、付属の七福神のお守りが人気です。
お守りを購入できるのは東林寺だけです。厄除けを祈願する人が多い中、一番人気は「厄除け」のお守りです。病気平癒のお守りや権現堂の名前が刻まれたお守りもあります。
7. アクセス・駐車場
東林寺について色々紹介してきましたが、アクセス方法も合わせてご紹介します。 「遠くて行きにくいのでは?」と思われるかもしれませんが、ご安心ください。
東林寺は市内中心部に位置しており、アクセスも良好です。市内中心部のユーグレナ モールからは徒歩 10 分弱、車では数分です。離島ターミナルからも徒歩約15分、車で約5分なので、空いた時間を利用できる観光スポットとしてもおすすめです。
道路を挟んで南側に来客用の無料駐車場もあるので、気軽に行くことができます。徒歩またはレンタカーで簡単にアクセスできます。
8. 面会時間
この寺院は毎朝6時30分から18時まで開いています。多くの寺院は拝観料が必要ですが、東林寺は無料で拝観できます。東林寺の境内では、伝統的な石垣や建物、長い歴史を誇る文化財などがゆっくりと散策できます。
周辺エリアを散策してみましょう。
東林寺の駐車場の横に、琉球石灰岩で造られた庭園らしきものが見えます。こちらは中本ファミリーガーデンです。歩道に面した部分は無料で見学できるので、ぜひチェックしてみてください!
東林寺から北へ徒歩数分のところに「石垣ファミリーガーデン」があるので、散歩コースとしてもおすすめです。
※記載の情報は2019年12月時点のものです。
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