断崖のようなゲベル・アト・テイル（鳥の山）は、ナイル川の東、ベニ・スエフの南約 93 キロ、ミニヤの北約 20 キロにそびえています。この山の名前は、修道院の毎年の祭日にエジプトのすべての鳥がここで止まるという伝説に由来しています。デイル・アル・アドラ（聖母の修道院）は川から 130 メートルの高さにそびえ立ち、かつては滑車の修道院として知られていました。これは、ロープが崖の頂上に到達する唯一の方法だった時代を思い出させます。
コプトの伝承によれば、聖家族はエジプトを旅する途中、ここで 3 日間休息したとされています。紀元 4 世紀にこの場所に建てられた洞窟礼拝堂は、ビザンチン帝国のコンスタンティヌス帝の母ヘレナに捧げられたものとされています。19 世紀の建物が洞窟を囲んでおり、その聖母マリアのイコンには奇跡の力があると言われています。年間の大半は訪れる人がいませんが、8 月 22 日に最高潮に達する 1 週間にわたる聖母被昇天祭の期間中は、何千人もの巡礼者が押し寄せます。
修道院へは公共交通機関（ミニヤからサマルットまでのセルビーまたはマイクロバスと川を渡るボート）で行くことができますが、ミニヤからの個人タクシーの往復料金は 100 ～ 150 エジプトポンドを超えることはないでしょう。
