精神的には(もちろん建築的にはそうではないにしても)、ツクラカンの1969年に建てられた中央の寺院の部屋は、亡命者たちにとってラサのジョカン寺のコンクリート版である。ダライ・ラマの法座の後ろには、聖典に囲まれた歴史上の仏陀の柔らかい金箔の像がある。
左側には、ブッダガヤでの6年間の苦行瞑想を表す、ひげを生やした木製の「飢えた仏陀」がある。その後ろには、8世紀にチベットで仏教を広めたと信じられているインドの聖者パドマサンバヴァと、1966年の文化大革命中に中国人によって破壊されたジョカン寺の7世紀の像のレプリカである観音菩薩(チベット語でチェンレジ)がある。この像には、破壊から救出され、チベットから密輸された聖遺物が収められている。右側の壁には、チベットに仏教をもたらしたとされる第33、38、40代のチベット王を描いた絵画がある。