アイルランドで最も重要な近現代アイルランド美術と国際美術のコレクションは、ウィリアム・ロビンソン卿の設計で 1684 年から 1687 年にかけて兵士の退職者ホームとして建てられた、優雅で広々としたキルメイナム王立病院に収蔵されています。1928 年までこの役割を果たし、その後 50 年近く放置されていましたが、1980 年代の修復により、この素晴らしい美術品の宝庫として復活しました。
パリのアンヴァリッドにインスピレーションを得て建てられたこの建物は、ジョージ王朝時代以前の英国オランダ様式の素晴らしい例です。建設当時は、ここは住人にとってあまりに立派な場所だという声があがりました。
アイルランド独立後、一時的にアイルランド議会の新議事堂の候補地として検討されましたが、最終的にはアイルランド国立博物館の保管施設となりました。1984 年の創立 300 周年を記念して修復工事が始まり、1991 年に開館しました。2012 年から 2013 年にかけて行われた大規模な修復工事により、さらに輝きを増しました。
古いものと新しいものが見事に融合しており、ルイ・ル・ブロッキー、ショーン・スカリー、バリー・フラナガン、キャシー・プレンダーガスト、ドロシー・クロスといったアイルランドの現代アーティストの作品が展示されているほか、ニール・ジョーダンによる映画インスタレーションも見られます。常設展示では、パブロ・ピカソやジョアン・ミロといった大物アーティストの絵画も展示されており、定期的に企画展も開催されています。敷地内にはおいしいカフェと書店があります。
博物館の展示品を巡る無料のガイド付きツアーが年間を通じて開催されています。