この地域に長きにわたって傷跡を残してきた分裂の最も目に見える痕跡は、ベルファストのプロテスタントとカトリックのコミュニティを物議を醸しながら分断する、全長約 34 キロメートルに及ぶ、いわゆる「平和の壁」である。最も長い区間は、西ベルファストのフォールズ ロードとシャンキルを分断するものであり、その鉄製の門は一般に日中は開いている。
1969年に「暫定措置」として建設が開始された高さ6メートルの波型鋼、コンクリート、金網でできた壁は、ベルリンの壁よりも長く存続している。2013年、地方自治体の大臣らは、2023年までに北アイルランドの平和の壁110のうち60を撤去すると約束したが、一部の地元住民が壁が自分たちを守ってくれると感じていることもあり、進展は遅い。2016年、ベルファストのクルムリン通りの障壁が撤去され、最初の平和の壁が取り壊された。翌年、スプリングフィールド通りの平和の壁が作り直された。
