アムトラックの大規模なアップグレードにより、米国のより多くの都市が鉄道で結ばれる可能性がある

ジョー・バイデン大統領は、米国のインフラを改善する2兆ドルの計画を発表した。承認されれば、国内の旅行者にとって大きな変化となる可能性がある。改善には、2万マイルの道路の再建や港湾と空港への数十億ドルの投資が含まれるが、おそらく最も興味深い見通しは、国内を網羅する鉄道、アムトラック

「これは表面的な修正をするような計画ではない」とバイデン氏はピッツバーグ近郊での演説で述べた。「これはアメリカにとって一世代に一度の投資だ」

アムトラックはすでに野心的な地図を発表している資金が確保されれば、2035年までに路線を新設・改良する予定で、現在鉄道サービスが全くないワイオミング州の停車駅を含め、さらに160の都市と町がアムトラックのネットワークに追加される。

ワイオミング州に初めて鉄道路線の停車駅が誕生 ©Diana Robinson/500px

新しい路線のほとんどは、テネシー州ナッシュビルとアトランタ、カンザス州ウィチタとオクラホマシティを結ぶ新しい路線を含め、米国南部と東部に位置する予定だ。ラスベガスとロサンゼルスを結ぶ長らく議論されてきた鉄道路線また、南カリフォルニアとフェニックスを結ぶ新しい路線も建設される。アムトラックの路線網の中で最も混雑する北東回廊のトンネルや橋は再建され、主要拠点であるシカゴから出るほぼすべての路線を強化する計画もある。

「バイデン大統領のインフラ計画は、この国が待ち望んでいたものだ」とアムトラックのビル・フリン最高経営責任者(CEO)は声明で述べた。「アメリカには、頻繁で信頼性が高く、持続可能で公平な列車サービスを提供する鉄道網が必要だ。今こそ鉄道を解決策にしよう」

米国の鉄道サービスは欧州やアジアのネットワークに比べてはるかに遅れているが、「アムトラック・ジョー」の愛称で呼ばれることもあるバイデン氏は熱心な鉄道利用者で、上院議員時代にはデラウェア州とワシントンDC間を鉄道で通勤していた。バイデン氏のインフラ計画は次に議会の承認を得る必要があるが、議会は依然として激しく分裂しており、独自のインフラ改善計画も打ち出している。