調査時点では大規模な改修工事が行われていたこの遺跡には、紀元 500 年から 1200 年の間に作られたコロンブス以前の 3 つの塚があります。発掘中の 2 つのうち大きい方の塚には、地下 4 メートルで発掘されたときと同じ姿勢で 5 つの骸骨が埋葬されています。そのうちの 1 つは、金やエメラルドの品々が多数埋葬されていたことから、族長の墓であると考えられています。エル カニョの町への分岐は、ナタの北 7 キロのところにあります。
小さな博物館には、この遺跡で発見された陶器の破片、彫刻された石、矢じりが展示されています。また、ここには石の台座が並んでいます。これらは、1920 年代にアメリカ人の冒険家によって持ち去られ、米国の博物館に送られた、いわゆる「千体の偶像の寺院」の唯一の遺物です。
雨期には蚊が大量発生し、あまり期待はできないものの、カニョ考古学公園はパナマの先住民族の過去と伝統をより深く理解するのに役立つでしょう。また、パナマで一般公開されている数少ない考古学遺跡の 1 つでもあります。
インターアメリカーナを走るバスはエル カニョへの分岐点で降ろしてくれますが、遺跡までは埃っぽい(雨期には泥で滑りやすい)道をさらに 3 km 下る必要があります。ナタからタクシー(7 米ドル)に乗るのが一番です。