ジュピター神殿

現在は大聖堂の洗礼堂になっていますが、この素晴らしく保存状態の良い建物は、もともとは神々の王に捧げられた古代ローマの神殿でした。オリジナルの樽型ヴォールト天井と装飾的なフリーズが今も残っていますが、かつてジュピターが立っていた場所には、イヴァン・メシュトロヴィッチ作の印象的な洗礼者聖ヨハネのブロンズ像が置かれています。洗礼盤は、大聖堂の内陣スクリーンから再利用された 13 世紀の彫刻石で作られています。

かつて玄関を支えていた柱のうち、残っているのは 1 本だけです。入り口を守る黒花崗岩のスフィンクスは、3 世紀にローマ人がエジプトから運び込んだ当時すでに古いものでした。初期のキリスト教徒はこれを異教の象徴とみなし、文字通り汚しました。