この目立たない博物館は、表面上は20世紀初頭から今日までのドイツのデザイン史をたどっているようですが、実際は、珍品陳列室と蚤の市を合わせたような感じがします。常設コレクションでは、木枠のガラスキャビネットに、洗剤箱やタバコケースから、球形の洗濯機、1920年代のインフレ紙幣、スワスティカをあしらったマグカップなど、1世紀分の小物がオープンストレージスタイルで詰め込まれています。
このコレクションは、1907 年に伝統的な工芸と工業的大量生産技術を統合するために結成された芸術家、建築家、デザイナー、実業家の団体であるドイツ工作連盟 (Deutscher Werkbund) のアーカイブに基づいています。この団体は、1920 年代のバウハウス運動の重要な先駆者でした。特別展示は、「物のエロティシズム」や「東ドイツのグラフィック デザイン」などの特定のテーマに焦点を当てています。