地中海の歴史愛好家にとって必見のリパリ考古学博物館には、ヨーロッパでも有数の古代遺物のコレクションが展示されています。特に見ごたえがあるのは、先史時代のセクション、新石器時代、青銅器時代からギリシャ・ローマ時代までの地元で発見された遺物を展示しています。クラシックセクションの目玉は、古代の難破船の積荷や世界最大のギリシャのミニチュア劇場用仮面のコレクションなどです。入場料は切符売り場セツィオーネ・クラシカの北約100mにあります。
博物館はいくつかのセクションに分かれており、それぞれが別の建物に収容されています。まずは、大聖堂の隣にあるパラッツォ ヴェスコヴィーレ (司教の宮殿) のセツィオーネ プリオストリカから始めましょう。年代順に展示されている数多くの工芸品は、島の最も古い文化の発展についての興味深い洞察を提供します。最初に展示されている品々の中には、リパリ島の初期の経済の基盤となった黒曜石で作られた精巧に彫刻された道具があり、島の先史時代の文明が比較的洗練されていたことを物語っています。他の島からの先史時代の発見物は、パラッツォ ヴェスコヴィーレの真正面にある小さなパビリオンに収蔵されています。
大聖堂の反対側にはセツィオーネ クラシカがあります。ここでのハイライトは、紀元前11世紀のリパリの墓地から発見されたもので、埋葬用の壷のかなりのコレクションが含まれています。また、パナレア島、フィリクディ島、リパリ島沖の難破船から回収されたアンフォラの驚くべきコレクションもあります。2階には、装飾された花瓶の印象的な展示と、博物館の貴重なギリシャの演劇用マスクのコレクションがあります。同じフロアには、いくつかの小像があります。アンドロメダと子供「アンドロメダの子」は特に美しく、エレガントな宝飾品や、単にイル・ピトーレ・リパロト(リパリ島の画家、紀元前300~270年)として知られる芸術家によって装飾された多色の花瓶のコレクションも展示されています。
他にちょっと見ておく価値のあるセクションは碑文セクション(碑文セクション)は、彫刻された石が散らばった小さな庭園とギリシャとローマの墓の部屋があるセツィオーネ・プリオストリカの向かいにあります。火山セクション(火山学セクション)では、エオリスの火山地質について説明しています。