カステルヴェッキオ美術館

アディジェ川沿いに魚の尾のような胸壁が立ち並ぶカステルヴェッキオは、1350 年代にカングランデ 2 世によって建てられました。ナポレオンと第二次世界大戦の爆撃によって大きな被害を受けたこの要塞は、建築家カルロ スカルパによって再建されました。スカルパは、むき出しになった基礎の上に橋を架け、大きな穴をガラス板で埋め、中庭の上のコンクリートの桟橋にカングランデ 1 世の像をバランスよく配置しました。現在、この複合施設には、彫像、フレスコ画、宝石、中世の工芸品や絵画など、さまざまなコレクションが収蔵されています。

スカルパによる内部の現代的改修は、厳粛な中世の外観からすると驚きであり、展示品の背景として対照的な役割を果たしています。見どころは、14 世紀の素晴らしいガラス、保存状態の良いフレスコ画のあるピサネッロの間、フランドル美術のコレクション、ルネッサンス期のヴェロネーゼやベネチアの画家による作品などです。カングランデ家の紋章は至る所で見ることができます。カングランデは「トップ ドッグ」を意味し、家族の喜劇的な盾には 2 匹の犬が梯子を登っている姿が描かれています。展示を見た後は、城壁に登って川と旧市街の防御壁を眺めましょう。