マルサムゼット港とグランド港を守っているのは、船乗りの守護聖人にちなんで名付けられたセントエルモ砦です。この砦は、シェベラス半島の両側の港を守るために、1552年に騎士団によってわずか4か月で建設され、1565年の大包囲戦ではトルコ軍の攻撃の矢面に立たされました。修復後、砦は2015年に再オープンし、現在は国立戦争博物館が入っています。この博物館では、大包囲戦や第二次世界大戦中の国の苦難など、マルタの戦時中の歴史が紹介されています。
博物館では、歴史を生き生きと再現し、ドイツ軍の爆撃下で島に物資を届ける苦労など、戦争の様子を描写した魅力的な視聴覚展示を展示しています。展示品には、フェイス(翼なし)と呼ばれるグロスター グラディエーター複葉機があります。これは、1940 年にイタリアが宣戦布告したときに島を勇敢に守った 3 機の飛行機のうち、唯一生き残ったものです。1942 年にマルタの全住民に授与されたジョージ クロス勲章が展示されています。
砦の入り口の外にある中庭には、地下の穀倉の蓋がちりばめられています。練兵場や、包囲戦中に騎士たちが祭壇を守るために死闘を繰り広げた 1559 年の礼拝堂、さらにその後の 1729 年に建てられた教会を訪れることができます。
軍事パレード用心するここでは10月から6月まで開催されます。